前距腓靭帯とは主に足首の捻挫の時に一番損傷しやすく外側にある靭帯のことです。
ではなぜこの靭帯が損傷しやすいのが…それは足首の構造に秘密があります。
まず足首の側方には内果と外果いわゆる、くるぶしがあります。
この長さをよく比べてみると外側のが10mmほど長くなっています。その為、側方の安定性は外側のが強いことになります。
しかし、立った姿勢だと重心が足関節の内方を通過するため内側への荷重ストレスが大きくなる。よってそのストレスを抑えるために内側の靭帯は強く出来ている。一方外側は荷重ストレスを周りの骨に依存しているので靭帯は内側より発達していない。
外側の靭帯は前距腓靭帯の他に踵腓靭帯、後距腓靭帯があり、各靭帯の厚さは前距腓靭帯が2mm。踵腓、後距腓靭帯が共に6mm程度である。その為に前距腓靭帯が一番損傷しやすい事となる。
この文章は国家資格保持者が監修しています。
柔道整復師 曽我 将一